Gr8Players #1


Profile

1964年3月25日生まれ 牡羊座
出身地:東京都
担当楽器:ドラム、ベース、コーラス
趣味:読書、車、料理
好きなアーティスト: KISS、LED ZEPPELIN、 DEEP PURPLE、RAINBOW、MOTLEY CRUE、LOUDNESS、HEART、RUSH、EAGLES、U2、BOSTON、IRON MAIDEN、NOVELA、コージー・パウエル、エヴァネッセンス、マイケル・シェンカー、スピッツ、井上陽水、ランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、ジェフ・ベック、他

History

1984年、BLIZARDでデビュー。
その後はエメラルド・フォレスト(中間英明)、LOVE(レイノ)、練馬マッチョマン(坂本英三)、イノセント・アーク(村上孝之)、白浜久ツアーメンバー(大谷レイブン、難波弘之)、小坂由美子ツアーメンバー等。その他セッション多数。東京スクールオブミュージック専門学校での非常勤講師の経験も有り。現在は村上孝之、永野啓司、前田卓夫とKISSのカバーバンド“KIZZ”のリーダー兼ベーシストとして活動中。

I wish

樋口さんの思い出

このところ、誘われるままにセッションでLOUDNESSを何回かやりました。
生前、樋口さんにはかなり影響も受けたし、BLIZARDのアルバムをプロデュースしてもらった事もありましたし、個人的にはトリビュートのつもりでやらせてもらってます。
とは言うものの、樋口さんフリークは大勢いるし、拘ってカバーしてる人も多いので、同じように完璧に叩けるのか、と言われると全くそんな事はなく、本当に気持ちだけですけどね。

初めて樋口さんのドラムを聴いたのは、高校生の時、LAZYのアルバム「宇宙船地球号」でしたけど、真剣に聴くようになったきっかけは、その頃、雑誌のプレイヤーに連載していたドラム講座を読んでからでした。
高校2年の時、文化祭でTOTOの「オール・アス・ボーイズ」という曲をやったのですが、後半に出て来るフィルが全く分からず、その時は諦めて適当に叩きました。ところが樋口さんのドラム講座に、そのフィルの詳細な叩き方が書いてあったんですね。へー、そうだったのか、と思ってやってみると確かにその通りで、凄いな、なんで分かるんだろ?自分でコピーしたのかな?やっぱりプロは違うな、と思わされたのでした。

そのドラム講座には、ラウドネスでやっている、自称「ラウドドラミング」という、1バスで2バスっぽく聞こえる奏法なんかも出ていて、面白いな、と思う事が沢山あり、その他にもチューニングやミュートの事とか、本当に色々な事をオンタイムで知る事が出来たので夢中になって読み、
LOUDNESSのアルバムや、プロデュースしながら樋口さん自身がドラムを叩いている浜田麻里さんのアルバム等を聴いてフィルを覚えたり、実際にライブも何回か見せてもらいました。

その後、BLIZARD時代になってから、樋口さんと会って話を聞いたりする事が出来て、実際に目の前で叩く所を見る事も出来たし、そのドラミングには何度も驚かされましたが、一番最初にビビったのは、ライブ映像で見たスネアのヘッドでしたね。
何故かと言えば、真っ白なコーティング・ヘッドの中央部、本当に1センチか2センチ位の所だけコーティングが剥がれ、クリアが露出しているんですね。
…本当に毎回同じ所しか叩いてないと、ああいう風にはならないですし、しかもライブの度にヘッドを替えてる筈なのに、ライブの途中でもうコーティングが剥がれてる…というのも驚異的でした。

その後、意識して叩いているうちに、自分も1ステージやるとスネアヘッドの中央部だけコーティングが剥がれ、ボコボコに凹むようになり、結局毎回張り替えないとダメになりましたが、そういうのも樋口さんの影響があったからでした。

そんな風に、樋口さんからはフレーズだけではなくて、もっと広い意味でのドラミングとは何か、ロックドラムとは何か、みたいな事を示唆されたように思います。

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